ギタリスト雅の真価&ギターサウンドとしての魅力とは?

   

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サムライギタリストとして飛ぶ鳥落とす勢いの「雅」。

彼がフォーカスを当てられるのはもっぱら

スラップ奏法」だ。

 

確かに斬新な奏法だし、彼が出てくる前に

スラップ奏法を用いた弾き手はほとんどいなかった。

 

しかしそれが彼の本当の魅力なのかと言われれば

私はそうは思わない。本当の彼の魅力はもっと本質的な側面があると

私は思っている。

 

では、「本質的な側面」とはなんなのか?

この記事ではそこを炙り出してみたい。

 

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雅の本質

単刀直入に雅のやっていることも本質ーそれを短くまとめると

「リズムの細分化」と「音の循環」の2点に尽きる。

 

もちろんそれを表現するために「スラップ奏法」での演奏が

主となっているのだが。

 

ただスラップが出来る、とい言う理由だけであのスタイルを

選んだわけではないはずだ。

 

上記した2点をクリアするためのスラップ奏法と言う選択では

なかったのではないだろうか?

 

詳しく解説していく。

雅のリズム

雅の突出した面の1つに「リズムの刻み方」が挙げられる。

一見すると速い音符を詰め込んでいるように聞き取れるのだが

決してそうではない。

 

彼は非常に1つ1つの音を体と頭で正確に認識している。

 

特に聴き手(こちら)が4分音符で拍を刻みながら聴いてみると

見事に全ての音符がキレイにハマるのがよく分かる。

ダイナミックながら正確なギターサウンドなのだ。

 

リズムの細分化

 

そんな「正確」な彼のギターでのリズム。それを彼はスラップを

使用することによって「細く」することに成功している。

 

ここで間違えてはならないのがスラップ奏法が先に来ているのではない。

あくまでも「音の細分化」をするためにスラップしているのだ。

 

彼の正確なリズムあってこその方法がスラップなのである。

 

「スラップしている」のであって「スラップされている」

のではないのだ。

 

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細かくスピーディーなフレージング

そしてギターをスピーディーに弾いている彼だが

そのフレーズの構成力も見事だ。

 

とても展開が理にかなっているのである。

 

と言うのも音程の配列、順番の持っていき方が

とてもキレイな構成で出来ている。

 

言い方をかえると、ある意味「メロディアス」でもあるのだ。

 

ただ音符を速く弾くだけのフレージングでは

耳に残らないし良さがなかなか出ない。

 

しかし雅のフレーズは歌心がある。

要はとても速く、細かいながら丁寧な演奏になってる。

 

また、それの土台になっているのが「音程」である。

彼は音程の緩急をつけるのがとても上手い。

それをスラップでなおかつスピーディーにやってのける。

 

ギタリストとしての好条件を見事に満たしているのだ。

 

ずば抜けたリズム感

 

そのように「正確なリズムで音を細かく刻む」ー

そしてそれに「音程の緩急を駆使する」

と言うのが彼の1点目の特徴だ。

 

言葉にすると簡単だがこれをこなすのは至難の業である。

 

それを可能にしているのは彼の類い希な

リズム感であろう。

 

そのリズム感で音を刻んでいるのだ。

 

全く見事である。

 

音の循環とリフ的解釈

もう一つ、彼のサウンドの魅力の2つ目は

音の循環」である。

 

これはどう言うことかというと

絶妙なタイミングで音を展開させ、繰り返しているのだ。

 

具体的にいうとこうだ。

まず一つのフレーズを雅が弾くとする。

彼はそれを繰り返して弾くがある一定の周期で

フレーズに変化を加えまた繰り返す。

もしくは他のフレーズに移行する。

 

その変化を加え繰り返す(循環させる)間とタイミングが

見事に整っているのだ。

 

循環がキレイなのだ。

 

ブルース音楽やジャズの演奏では

周期が必ず決まっているため

繰り返したり循環させるタイミングは

奏者自身が決めざる得ないのだが、

雅はその観点で見てみても見事にクリアしている。

 

絶妙になおかつ規制に則り音を繰り返し変化させる。

 

そんな「サウンドのセオリー」を彼は熟知しているのだ。

 

細分化と循環以外の彼の魅力

 

そんな2点の彼の演奏の魅力を挙げたが、

もちろんそれだけではない。

 

私が雅の演奏を聴いて強く思うのが

ギターの鳴らし方が上手い

という印象だ。

 

演奏の手法云々というより

ギターをキレイに、なおかつダイナミックに

弾いている印象が強い。

 

ピックを使わない演奏方法にもかかわらず、

音の音量、バランスやアクセントを

とてもうまくコントロールしている。

 

その様はギタリストという領域を超え

「音楽家」という姿なのかもしれない。

 

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まとめ

雅は「サムライギタリスト」という異名がついているが、

その姿は洗練されたサウンドのとても音作りが丁寧な

ギタリストである。

 

指で弾いているのにもかかわらずその音は

ソリッドであり、なおかつ音を見事に聴かせている。

 

そして何より、彼は「何がしたいのか」が

明確にあるのを感じる。

 

彼の中のサウンドが彼の指を通して再現されている。

彼のある意味「理想」がはっきり体現されている。

 

その体現とは上記した「細分化と循環」なのだ。

 

彼のような見事なギタリストが出て来たことは

非常に喜ばしいことだ。

そんな彼を目の当たりにして聴けるという我々にとっても

これもまた喜ばしいことだ。

 

「ギターというものはまだまだ進化の余地がある」

そんなことを雅の演奏を聴いてニヤケている私なのだ。

 

 



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